本作の主人公。
世界の統治を行なっているコーデリア家の次女として生まれる。
本来ならば長女であるキリーが家督を継ぐはずなのだが、身体の弱いキリーには それを出来るとは思われず、ホワイトがその分の責務を負った。
幼い頃から地方の有力者と会わされ、食事のマナーを厳格にしつけられ、政治的な手腕を叩きこまれ――
しかしそれは同時に彼女から本来享受出来た自由や思慮を巡らす時間を奪われるということでもあった。
ホワイトの人生に安息の日はない。

ホワイトの姉。コーデリア家の長女。
生まれつき身体が弱く、彼女は何をするにも不自由だった。
キリーのためにコーデリア家は改装され地上一階だけで全ての生活がまかなえるようにされた。
世界の統治者の一族であるにもかかわらず世界を知らぬキリー。
しかし彼女はそれゆえに弱いものの気持ちがよく分かり、弱者目線で考えることが出来るのだった。

ホワイトの妹。コーデリア家の三女。
自由奔放な彼女は夜の港町に繰り出してその喧騒を楽しんだりといった行動を取りがちだった。
しかし、そういった自由奔放な振る舞いが許されるのはホワイトがコーデリアとしての
責務全てを一人で負っているからに他ならず、イフィア自身はそのことを誰よりも気にしている。
そして何よりも今彼女が享受している自由それ自体が本来はホワイトのものなのだ。

クラウディア家という、神話を完成させることで宗教戦争を終わらせた存在の末裔。
アリスは時の統治者に感謝しており、また、彼女に恩返しがしたい思いからコーデリア家に現れる。
性格は天然が入っていて、思いつきで行動することが多い。

アリスの婚約者。
常にアリスと行動を共にしており、彼女の突飛な言動についてもすぐに意図を読み取ることが出来る。
アリスと一緒にいる影響なのか、そんなんだからアリスと婚約したのかは不明だが彼自身相当な天然。

コーデリア家に近づこうとする成り上がり。
様々な実績を持っておりそれを武器に、次期コーデリア家当主の候補であるホワイトに取り入ろうとする。
彼の提案することはどれも魅力的なのだが果たして。
ホワイトは彼をあしらっているが……？